坂本龍一 仕事復帰以来初のホール公演「元気になりました」

[ 2016年3月27日 05:30 ]

東北ユースオーケストラと共演する坂本龍一さん(丸尾隆一さん撮影)

 音楽家の坂本龍一(64)が監督を務める東北ユースオーケストラの第1回コンサートが26日、東京・初台の東京オペラシティで開催された。音楽を通しての復興支援を目的に、東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島の3県の小学4年生から大学4年生までが参加する混成オケで、この日は105人がチャイコフスキーの「交響曲5番」や坂本作曲の「ラストエンペラー」などを熱演した。

 ジャズピアニストの山下洋輔(74)とともに、坂本が音楽を担当した映画「母と暮せば」に主演した吉永小百合(71)もゲスト出演。東京電力福島第1原発事故で避難を余儀なくされた生徒らが作った5編の詩を、坂本のピアノに乗せて読み上げた。吉永は「素晴らしい演奏を仮設住宅で寂しい思いでいるおじいちゃん、おばあちゃんにも聴かせたいと思った。第2回にも“イヤだ”と言われても駆けつけたい」と熱く語った。なお、2月20日に骨折した左手首は10日にギプスが取れたという。

 中咽頭がんを克服した坂本にとっても、昨年8月の仕事復帰以来、初めてのコンサートホールでの公演。「ご心配お掛けしましたが、元気になりました」とあいさつした。

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2016年3月27日のニュース