フジ元アナの菊間弁護士が“テレビ復帰”「スタジオは法廷より緊張」

[ 2016年3月10日 05:30 ]

テレビ復帰する(左から)菊間千乃弁護士と、番組司会の山里亮太、テリー伊藤

 “放送界”から“法曹界”へ転身したフジテレビの元アナウンサー・菊間千乃弁護士(44)が“テレビ復帰”を果たすことが分かった。関西テレビの「まさかのマネー劇場 ~知らないと怖いお金のトラブル~」(12日、後3・00、関西ローカル)に出演。弁護士としてテレビ(地上波)で法律問題を解説するのは初めてとなる。

 番組はテリー伊藤(66)と南海キャンディーズ・山里亮太(38)が司会を務め、菊間弁護士が番組内で取り上げるお金のトラブル例について、法的な問題点や解決法をこれまでの裁判例などから解説するというものだ。

 「スタジオに来ると緊張してしまいます。今はもう裁判所に行くほうが安心するので、私やっぱり弁護士になったんだな、と感じました」と菊間弁護士は笑った。4日の収録後はテリー伊藤らから「お疲れ様」と声をかけられホッとした顔を見せた。「一見、とっつきにくい法律や裁判ネタを、視聴者の皆さんに正確にわかりやすく解説することが、アナウンサー出身弁護士である私の役目だと思っています」と語った。ゲストはハイヒール・リンゴ(54)、サバンナ・高橋茂雄(40)、ダレノガレ明美(25)。

 菊間弁護士は早大法学部卒業後、1995年4月にフジテレビに入社。同局の「笑っていいとも」「FNNスーパーニュース」などマルチで活躍していた。だが、98年9月に朝の番組の体験リポート中にマンション5階から転落して、3カ月の重傷(腰椎の圧迫骨折)を負った。99年に復帰したが、リハビリは1年にも及んだ。2005年には大宮法科大学院大学に入学し、仕事と平行して法律の勉強を開始。同年、未成年タレントとの飲酒騒動に巻き込まれ無期限謹慎処分を受けた。司法試験受験に専念するため07年の年末に同局を退社。10年9月に司法試験に合格した。

 菊間弁護士の他にはテレビ愛媛アナからフリーに転身し、TBS「クイズダービー」などに出演した小池達子アナ(58)が09年に司法試験に合格して11年に弁護士へ。テレビ朝日の西脇亨輔氏(45)は東大在学中に司法試験に合格し、テレビ朝日に入社して12年半アナウンサーを務めた後、07年に同局法務部へ異動して社員弁護士となった。

 ◆菊間 千乃(きくま・ゆきの)1972年(昭47)3月5日、東京都出身の44歳。早大法学部から95年4月、フジテレビにアナウンサーとして入社。バラエティー、報道とマルチで活躍した。2005年4月に大宮法科大学院大学に入学して、仕事と平行して勉強。07年12月31日付けで同局を退社した。10年9月に司法試験に合格し、司法修習を経て弁護士に。弁護士事務所に所属しながら、フジテレビの顧問弁護士も務める。14年2月に結婚。父は八王子実践高女子バレー部の元監督菊間崇祠氏(81)。

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