WHITE JAM新曲「咲かないで」MV カンヌライオンズ出品

[ 2016年3月10日 06:45 ]

「咲かないで」MVに登場する黒板アートを制作した高知西高生(左から2、3人目)と記念撮影したWHITE JAM(左から)ニッキ、2人おいてシロセ、ガシマ

 若手3人組音楽ユニット「WHITE JAM」の新曲「咲かないで」のミュージックビデオ(MV)が、世界最大の広告祭「カンヌライオンズ」に出品された。所属レコード会社「ユニバーサルミュージック」からは史上初の出品となる。

 同広告祭はカンヌ国際映画祭から派生し、1954年から独立開催。「世界三大広告賞」の一つとされる。昨年はタレントのマツコ・デラックス(43)そっくりの「マツコロイド」がプロモ&アクティベーション部門で銅賞を獲得した。「咲かないで」のMVが出品されたのは新設の「エンターテインメント・ライオンズ・フォー・ミュージック」部門。

 MVは、黒板にチョークで精密な絵を描く「黒板アート」を、描き始めから消すまで早送りで収めた幻想的なもの。教室から生まれるエネルギーや輝き、卒業の日のはかなさを表現した。大手動画サイト「Yahoo!映像トピックス」で2月だけで約76万アクセスを記録し、音楽部門月間チャート1位に輝いた。

 1月の1位は、「ゲスの極み乙女。」の「両成敗でいいじゃない」のMV。川谷絵音(27)の不倫騒動の渦中でもあり、「詞がまさに現状と話題」と題されアクセスが伸びていたが、WHITE JAMのMVが10代を中心に口コミで“ゲス超え”。MVの世界観に、より引き立った楽曲の質も話題を呼び、カンヌ出品につながった。

 ユニバーサルの先輩にあたる松任谷由実(62)や松田聖子(54)らを飛び越えての“カンヌ進出”にリーダーのシロセ(28)は「この曲が世界中の人の心にも響けばうれしい」と武者震い。同社の藤倉尚社長兼CEOは「興奮しています。日本の音楽が世界に発信されていく先駆けになればと願っている」と期待を込めている。

 ▼カンヌライオンズ 毎年6月下旬に、フランスのカンヌ市で開催される。映像CMが対象の「フィルム部門」、ポスターを対象にした「プレス部門」など10以上の部門があり、広告効果を狙ったあらゆる媒体やソフトから優れたものを選ぶ。各部門ごとにグランプリ、金賞、銀賞、銅賞が設けられている。昨年はエントリー数4万133件で、最終リストに残ったのは約10分の1。JR東日本の「行くぜ、東北。」シリーズがデザイン部門金賞に輝くなど、日本の作品も多く受賞した。

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2016年3月10日のニュース