なすび 4度目のエベレスト挑戦へ 震災「風化させない」

[ 2016年3月10日 09:00 ]

4度目のエベレスト登頂に挑むなすび

 福島県出身のタレント・なすび(40)が東日本大震災の被災地支援の一環として、今年4月に4度目のエベレスト登山に挑む決意を固めたことが10日までに分かった。

 6日、自身のフェイスブックを更新。「今回こうして、この時期に投稿いたしましたのは、いよいよ4度目のエベレスト登頂への挑戦に向けた決意を表明する覚悟と準備が整ったからです。これまで徐々に準備を進め、今年4月に4度目の挑戦へとネパールに旅立つための最終調整を図っております」とつづった。

 2013年の初挑戦は天候悪化などのため、残り標高100メートル地点で断念。14年は氷河崩落事故による影響のため、登山中止。15年は4月25日のネパール大地震のため、登頂を断念した。

 昨年11月から仕事の合間を縫い、被災地の海岸線などをつなぐ「みちのく潮風トレイル」と呼ばれる道を歩いている。青森県八戸市から福島県相馬市まで全長約900キロの道のりを、約40日かけて踏破する。3月中にゴールを目指す。

 この道中で「エベレスト登頂、頑張ってください!」を多くの声援を送られたという。「私が想像していたよりも、エベチャレが東北の方々に認知され、少しでも励みになっているという実感を得ることができました」といい「東日本大震災から間もなく丸5年が経とうとしている中、その被害の大きさとまだまだ残る爪痕を目の当たりにして、この現状を決して風化させるわけにはいかない。福島への強い想いと願いは変わらぬままですが、東北にも元気と勇気、夢と希望をとの想いを込め、東北にこれからも目を向けてもらえる1つのきっかけとしても4度目のエベレスト登頂を目指そうとの覚悟を決めました」と胸中を明かしている。

 なお、今回はクラウドファンディングは使わずに挑戦するという。

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2016年3月10日のニュース