NHK放送総局長 降板の国谷キャスターに感謝も「そういう時期来た」

[ 2016年2月17日 16:35 ]

国谷裕子キャスター

 NHKの板野裕爾放送総局長が17日、東京・渋谷の同局で定例会見を開き、「クローズアップ現代」(月~木曜後7・30)の国谷裕子キャスター(58)の降板について言及した。

 番組は4月から「クローズアップ現代+(プラス)」(月~木曜後10・00)としてリニューアルされ、杉浦友紀(32)や鎌倉千秋(37)ら同局の女性アナウンサー7人が日替わりでキャスターを務める。番組のリニューアルについて板野総局長は「23年間続いてきた番組をさらにパワーアップして、世の中の新しい動きやその背景に潜む問題を浮き彫りにする報道番組。複数のキャスターが担当することもある種、我々NHKの制作能力、総力を挙げているという現れ。いろんなバックグラウンドを持った女性アナウンサーが集まっている。現代に生きる女性の方々のいろいろな側面を持ったキャスターの方が、従来とは異なる視点で番組の幅を広げることになると思う。世の中の核心に迫る報道番組になると思う」と自信を見せた。

 同番組のキャスターを23年間務めてきた国谷キャスターは3月いっぱいで降板する。「長い期間にわたって、『クローズアップ現代』と言えば、国谷さんというように、NHKの看板番組になった。NHKのドキュメンタリーを代表する番組であっと思う。改めてこの場をかりて感謝を申し上げる」と長年キャスターを務めた国谷キャスターに感謝。「23年間、積み重ねてきたものからさらに新しい物を創り出していきたい。国谷さんは国谷さんとして新しい道をジャーナリストとして進んでいくと思う。そういう時期が来たということだと認識している」とそのタイミングだったことという見解を示した。

 国谷キャスターの今後の起用については「長期に渡るものは聞いていない」とした。

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