小澤征爾さん グラミー賞受賞に驚き「仲間と分かち合いたい」

[ 2016年2月17日 13:34 ]

グラミー賞受賞の記者会見を終えた小澤征爾さん

 長野県松本市で指揮した公演のアルバムが最優秀オペラ録音部門でグラミー賞を受賞した指揮者の小澤征爾さん(80)は17日、公演先のロームシアター京都(京都市)で記者会見し、「びっくりしています。みんなと一緒にこういう賞をもらってうれしい。仲間と分かち合いたい。松本でやって良かった」と語った。

 自身が指揮する喜歌劇の豪華なセットをバックに、舞台上で会見した小澤さんは黒のスーツ姿で登場。受賞作を演奏したサイトウ・キネン・オーケストラについて「僕にとっては夢のようなオーケストラ」と顔をほころばせた。

 今後について問われると「自分の体のことで迷惑を掛けたので、そうならないようにやっていきたい」と述べた。

 受賞作品はラベル作曲の歌劇「こどもと魔法」を収めたもので、2013年8月に長野県松本市で開かれた音楽祭「サイトウ・キネン・フェスティバル松本(現セイジ・オザワ松本フェスティバル)」で指揮した。小澤さんは8度目のグラミー賞ノミネートで初受賞。

 小澤さんは18日と20日の喜歌劇「こうもり」の公演のため、2月上旬から京都に滞在している。

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2016年2月17日のニュース