日本初!「ドラクエ」が大規模アリーナショーに 堀井氏「凄い期待」

[ 2016年1月20日 20:00 ]

「ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー」制作発表に出席したゲームデザイナーの堀井雄二氏

 ことし生誕30週年を迎える、シリーズ累計6600万本を売り上げてきた大人気RPG「ドラゴンクエスト」が日本初となる大規模アリーナショーになることが20日、都内で行われた制作発表会見で発表された。

 「ドラゴンクエストライブスペクタクルツアー」として7月~8月にかけて全国5会場で約40万人を動員する。大ヒット作「ドラクエクエスト3」(88年)を物語のベースにショー化され、シリーズ全10作の人気キャラクターも続々登場。全国各地の高校から強豪マーチングバンドを大編成し、すぎやまこういち氏の楽曲を迫力いっぱいに再現する。

 「勇者は、あなただ。」をキャッチコピーにゲームと同様、観客自身が主人公になるショーを目指すという。演出は数々のテーマパークのショーやB’zのライブなどを演出した演出家の金谷かほり氏、ステージデザインはロンドン五輪開会式やマドンナ、レディ・ガガのライブを手がけたレイ・ウィンクラー氏がそれぞれ担当する。

 金谷氏は「長い歴史、冒険と感動を与えてきたこのゲームをライブでやることの意味が前に出るような公演にしたい。テーマは“名前”。ゲームのプレーヤーが名前を付けることができるのがこのゲームの素晴らしいところ。今、自分の持っている名前は自分でつけたものではなく、誰かがが夢、希望、未来を託した名前だということ。その感じをテーマにしています」と話した。

 シリーズ生みの親であるゲームデザイナーの堀井雄二氏(62)は「話を聞いた時はどうなんだろうと思ったが、(映像を見て)早く見たくなった。面白そう。凄い期待してます」と笑顔。「いろんな呪文とか叫んで、観客の皆さんにも叫んでほしい、ちょっと参加型みたいな。ちっちゃいお友だちは自分は勇者なんだなという実感を、おっきいお友だちは自分たちが勇者だったんだ!という時を思い出してほしい」とメッセージを送った。

 子供の頃からシリーズのファンだという桝太一アナウンサー(34)は同プロジェクトの一日宣伝隊長に就任。人気キャラクターのスライムをかぶってみせ、「かつてコンピュータでやっている頃に子どもたちはみんな想像してやっていた。その風景を思い描いて、心の中で楽しんでいた。それが現実のものになると思うと、1ファンとしてドキドキしています」と目を輝かせた。
 
 主人公となる勇者、およびメインキャラクターであるトルネコは今後、オーディションで決定。堀井氏は「皆さんが“勇者は自分だ”と思っているので、感情移入できるような好人物がいい。この人だったらなってみたいなという人に期待したい」と期待を寄せた。7月22日のさいたまスーパーアリーナー(31日まで)を皮切りに、マリンメッセ福岡(8月5~7日)、名古屋日本ガイシホール(8月12~14日、)、大阪城ホール(8月18~22日)、横浜アリーナ(8月26~31日)で全国5会場39公演で上演される。

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