SMAP女性マネ、昨年8月から独立工作…独断での紅白司会推し裏目

[ 2016年1月14日 07:00 ]

 SMAP分裂の決定打になったのは、昨年末のNHK「紅白歌合戦」だった。

 スポニチ本紙の取材によると「分裂、解散騒動」のきっかけは昨年1月に、独立劇を主導した女性マネジャーがメリー副社長から週刊文春のインタビュー中に呼びつけられ「対立するなら辞めなさい」などと叱責(しっせき)されたこと。この記事が出たことで、権勢を振るったテレビ界で少なからず求心力を失っていった。

 SMAPメンバーを引き連れての「独立」というクーデターに動き始めたのは8月頃。それから4カ月余、メンバーを1人ずつ説得する一方で、独立後も順調に活動ができるための土台づくりに動いていた。

 そのうちの一つが、昨年70周年を迎えたNHKの長寿番組「のど自慢」。8月30日放送回に初めて生出演し、12・1%という高視聴率を記録。翌9月26日放送回では東日本大震災の被災地、岩手県山田町での収録に参加。メンバーが予選100組の歌を全て聴き、収録に出る16組を選び、客席600人全員と握手。お茶の間の感動を呼んだ一方で「なぜ今さらSMAPがのど自慢に出るんだ?」と臆測を呼んだ。今月11日にもチャンピオン大会に出演したばかりだ。

 関係者によると、女性マネジャーは「民放テレビ局では“女帝”と恐れられたが、NHKに対してはそこまでの力はなかった。“独立後”を見越し、NHK側に大きな貸しをつくるのが狙いで、香取慎吾には番組の特別MCを何度も務めさせた」

 そんな中、ダメ押しで狙ったのが「紅白歌合戦」の司会。番組側の意向もあって最初に木村拓哉という仰天プランを挙げたが、本人に断られて断念。そこでSMAP全員での司会を計画したが、ジャニー社長、メリー副社長、ジュリー藤島副社長ら事務所の代表権を持つ3者に確認せずに独断で動いていたことが判明。再びメリー氏の逆鱗(げきりん)に触れ、完全に退路を断たれた。

 今後の行方が見えない分裂騒動。女性マネジャーはこの土台づくりの期間に、2020年東京パラリンピック大会の成功などを目的とする「日本財団パラリンピックサポートセンター」の応援役にもSMAPを就任させた。水面下で独立を画策しながら、4年以上先の国際イベントへの参加を確約していたことからも、自信に満ちた“独立工作”だった。

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2016年1月14日のニュース