古舘キャスター「報ステ」降板 テレ朝慰留も「新しいジャンルに挑戦を」

[ 2015年12月24日 10:04 ]

「報道ステーション」の古舘伊知郎キャスター

 テレビ朝日は24日、「報道ステーション」(月~金曜後9・54)の古舘伊知郎キャスター(61)が来年3月31日の放送をもって降板することを発表した。同キャスターから「現在の契約が終了する来年3月いっぱいで出演を終了したい」と申し入れがあり、テレビ朝日側は契約更新を打診して慰留したが、最終的には「新しいジャンルに挑戦したい」という本人の意思を尊重したという。

 番組は来年4月以降も継続。古舘氏の後任など出演者については現在調整中だという。テレビ朝日広報部は「日々の必死の努力と真摯な研さんから生まれる、的確で歯切れのいいアンカーマンぶりで、12年間の多大な功労に心から感謝いたします」とコメントしている。

 古舘キャスターは2004年4月、「ニュースステーション」の後番組としてスタートした同番組のメーンキャスターを務め、12年間に渡ってテレビ朝日の“夜の顔”を務めた。同局によると、今月23日時点での放送回数は2960回。平均視聴率は13・2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)とプライムタイムの激戦区で長年に渡って好視聴率をキープした。

 今年3月の放送では、コメンテーターとして出演した元経済産業省官僚の古賀茂明氏が自身の降板に関し「官邸の皆さんからバッシングを受けてきた」と発言。後日、古舘キャスターが「テレビ朝日としても(発言を)防げなかったことを、重ねておわびしなければいけません」と謝罪し、自民党が同局幹部に事情聴取する騒動もあった。

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