内野聖陽 主演合作映画でトルコ俳優陣絶賛「国の威信かけて参加」

[ 2015年12月5日 14:30 ]

映画「海難1890」公開初日に、作品に込めた思いを漢字1字でしたためた(左から)忽那汐里、内野聖陽、ケナン・エジェ

 俳優・内野聖陽(47)が主演の日本・トルコ合作映画「海難1890」(監督田中光敏)が5日、全国309スクリーンで公開。内野はトルコ人俳優ケナン・エジェ(34)、忽那汐里(22)、夏川結衣(47)、田中監督とともに東京・丸の内TOEI1で初日舞台あいさつを行った。

 1890年9月、和歌山・串本沖で座礁したトルコ使節団のエルトゥールル号の乗組員を救助し、治療に当たった医師を演じた内野。「9月の事件なのに、撮影は12~1月とものすごく寒い時期だった。それを乗り越えて、やっとここに立てた。田中監督の超力作です。1人でも多くの方に見ていただけたらうれしい」と万感の表情で語った。

 映画は、1985年のテヘランでの法人救出劇へとつながっていくが、両時代で2役を演じたエジェは「このプロジェクトが日本側から出てきたことが非常に大事。1年近く関わってきて、トルコと日本の友好の発展に少しでも役に立てたと思うとうれしい」と感慨深げ。内野も「ケナンをはじめトルコの皆さんは、国の威信をかけて参加した。我々も日本人としての心根を出さなければいけないと武者震いし、ちょっと気合が入った」と称えた。

 同じく2役に挑んだ忽那は、トルコでも今月25日から300館規模で公開されることを喜び「日本とトルコの友好関係が何年たっても忘れられないように、受け継がれていくことを願っています」と笑顔。構想から10年を経て完成、公開を迎えた田中監督も「日本とトルコの素晴らしいスタッフ、俳優陣と友情の輪を広げ作り上げた自信作です。今度は皆さんが、この作品の背中を押してください」と訴えていた。

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