ももクロ落選に音楽関係者疑問の声も「活躍」「支持」欠いたのか?

[ 2015年11月27日 05:30 ]

12年、紅白歌合戦に初出場した時のももいろクローバーZ

第66回NHK紅白歌合戦出場歌手発表

 3年連続で出場していた女性アイドルグループ「ももいろクローバーZ」がまさかの落選。高い人気を誇るだけに、音楽関係者の間で疑問の声が上がった。

 出場者発表を受け、ももクロは公式サイトで「紅白歌合戦を卒業します」と宣言。「私たちは私たちのやり方で、みなさんと一緒に“私たちの道”を歩き続けます。ど真ん中しか歩きません」とつづり、大みそかに東京・豊洲PITでカウントダウン公演を行うことを明らかにした。

 まさかの落選だった。紅白には昨年まで3年連続で出場。NHKによると、出場歌手は(1)今年の活躍、(2)世論の支持、(3)番組の企画・演出――を前提に選考。柴崎哲也チーフプロデューサーはももクロを選ばなかった理由を「(3つの前提条件を)総合的に判断した」と説明。それ以上の質問には「個別の案件については控えさせていただきます」と応じなかった。

 しかし、今年のももクロが「活躍」や「支持」を欠いたとは言い難い。発表したシングル3作はいずれもオリコンチャート4位以内にランクイン。定評のあるライブ動員力も衰えておらず、夏に静岡県のエコパスタジアムで行った公演は2日間で9万人以上を動員。来年2月にスタートするグループ初のドームツアーでは35万人超の動員を見込んでいる。

 番組の企画や演出にも貢献してきた。ほかの出演者のステージを盛り上げる演出や企画コーナーには積極的に参加。歌唱中の視聴率も出場した3回すべてで40%超えを記録するなど、番組を盛り上げてきた。

 今回選ばれた出場者の中に、ももクロより3つの前提条件を欠く歌手がいるのは明らか。ファンには納得のいかない落選になりそうだ。

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