酒井くにおとおる 兄弟で45年…かつてタモリに「マンネリ」とも

[ 2015年11月27日 17:50 ]

45周年を迎えた弟の酒井とおる(左)と兄のくにお

 お笑いコンビ「酒井くにおとおる」が27日、大阪・ミナミの「道頓堀角座」でデビュー45周年記念公演をおこなった。「刺激のある日」など2題の漫才を演じ、トークショーで45年を振り返り、兄の酒井くにお(67)は日舞、弟のとおる(64)はギターの弾き語りを披露した。お笑いの兄弟コンビでは現役最長の2人。兄・くにおは「45年間は早かった」と語り、3歳下の弟・とおるは「東京から大阪へきて、関西弁に苦労したのもいい思い出」と話した。

 岩手県出身で、兄・くにおが東京教育大(現筑波大)を中退してお笑いの道へ。当時はコント55号全盛時で友人と「コント?コマーシャル」を結成。その後、高校を卒業して裏方をしていた弟・とおるとコンビを組んだのが1970年。74年に東京から大阪へ移ったが、漫才主流の大阪ではコントが受け入れられず漫才に転向。コンビ名を「酒井くにおとおる」に変えた。

 ちょうど漫才ブームの80年、ローラースケートでのコントや女装コントで人気上昇。「お笑いスター誕生」で7週連続で勝ち抜いたが、審査員のタモリから「マンネリ」と指摘され、番組を降りた。

 「アニキは短気でしたから」ととおるが回顧した。兄・くにおが「とおるちゃん」と連呼する定番ギャグ、「ここで笑わんと、笑うとこないよ~」など、自虐ネタや客を巻き込んでのネタで、コアなファンが多い。
 
 兄弟で45年も続いた秘訣を、くにおは「我慢」、とおるは「忍耐」と言い客席は爆笑。2020年の東京五輪の年に50周年を迎えるが「1年1年積み重ねていく。まずは46年目」と兄弟は先を見据えた。

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2015年11月27日のニュース