阿藤快さん急死「背中が痛い」と語っていた…誕生日の14日から連絡取れず

[ 2015年11月17日 05:30 ]

俳優の阿藤快さん

 個性派俳優で旅番組のリポーターとしても親しまれた阿藤快(あとう・かい、本名公一=こういち)さんが死去したことが16日、分かった。15日、東京都新宿区の自宅で亡くなっているのを所属事務所マネジャーらが見つけた。ベッドで寝たままの状態で、死因は大動脈破裂胸腔(きょうくう)内出血。14日が69歳の誕生日だった。飾らない人柄と「なんだかなぁ」の口癖で幅広く愛された。

 マネジャーの北見晟子さんによると、阿藤さんは15日午後に北海道旭川市で健康に関する講演を予定。午前11時ごろ現地に到着する予定だったが姿を見せず、関係者から連絡を受けて北見さんが自宅マンションを訪問。地元の神奈川県小田原市から駆けつけた阿藤さんの妹、めいと共に午後2時ごろ自宅に入り、ベッドの中で冷たくなっている阿藤さんを見つけた。

 寝室の電気は消え、カーテンも閉まった状態。北見さんは「普通に寝ているような感じで、苦しんだようではなかった」と最期の姿を明かした。

 13日にマンション管理人が姿を見ており、北見さんと荷物のやりとりもした。14日が誕生日で、北見さんがお祝いのメールを送ったが返事がなく、心配して自宅を訪れインターホンを押したが応答はなかったという。

 遺体は小田原に搬送され、近親者のみで葬儀・告別式を行う。既婚で長男がいるが一人で暮らしていた。所属事務所は「プライベートなことは分からない」としている。

 持病はなかったが、2カ月ほど仕事が続き疲れた様子で、周囲に「背中が痛い」と語っていた。

 7~9日に映画「シネマの天使」の舞台あいさつなどで訪れた福岡でも「背中や腰が張る」と訴え、マッサージを受けていたという。1日まで出演した舞台「MOTHER」の関係者によると、合間に病院に行き、打ち上げに参加しないなど体調が優れないようだった。10~14日が久しぶりのオフだった。

続きを表示

2015年11月17日のニュース