日テレ新ドラマ「白髪メガネ」で新境地 名探偵ガッキーの謎に迫る

[ 2015年9月29日 13:45 ]

10月10日スタートの日テレ新ドラマ「掟上今日子の備忘録」で主演を務める新垣結衣

 白髪でメガネの名探偵。女優の新垣結衣(27)が10月10日スタートの日本テレビ「掟上(おきてがみ)今日子の備忘録」(土曜後9・00)で新境地に挑戦する。際立ったビジュアルと、鮮やかな推理でファンにカタルシスを与える新鮮な魅力が存分に発揮されている。一方で献身的な演技がモットーという意外な一面も。ますます磨きがかかる女優・ガッキーに迫った。

 際立つビジュアル。特異なキャラクター。デビューから14年、さまざまな役を演じてきた新垣が新境地に挑戦している。白髪でメガネ、そして記憶が1日しか持たない女性探偵の掟上今日子。その1日だけで事件を解決する、ミステリー史上でも屈指の名探偵だ。

 「ビジュアルには少し不安を感じました」と明かすが、役衣装をまとって鏡の前に立つと「うん、大丈夫」と安心した。「スタッフの皆さんがとても苦労してカツラを作ってくれたんです」と感謝。白髪のボブヘアという、いつものガッキーとはかけ離れているものの、どこかおしゃれなスタイルが完成。ガッキーの新しい魅力が放たれた。

 ドラマの原作は、ベストセラー作家・西尾維新氏の人気作品。「小説をほとんど読まない」が、オファーを受けてから手に取ると「寝る間も惜しんで読んだ」ほどのめり込んだ。設定は、小説も映画も大ヒットした「博士の愛した数式」(06年公開)を思い起こす。記憶が80分しか持たない大学教授と家政婦親子の交流を描いたドラマで、教授は重要な出来事を紙に書いて体中に貼り付けていた。

 新垣が演じる今日子は、忘れてはいけないことを体中にマジックで書き込む。「腕とかおなかとか、いろんなところに目立つように大きく書き込むんですが、私は右利きなので右腕に字を書き込むのがあんなに大変とは初めて知りました」とほほ笑んだ。

 初めての探偵という役どころにも苦労した。

 「日頃から、“論理的によどみなく話す”ということって、そんなにしないじゃないですか。どうすれば説得力が出るのか、表情とか、話し方とかを、監督やスタッフといろいろ話し合いながらアプローチしている最中なんです」と名探偵をつくり上げる過程について説明。

 意識するのは視聴者の“快感”。「見ている方々にとって、謎が少しずつ解明されて、最後に全部が解ける時、凄く気持ちがいいと思うんです。そんな快感を損なわないように、丁寧に演じようと心がけています」と力説する。

 毎回犯人に間違われ、今日子に助けを求める隠館厄介(かくしだて・やくすけ)役の岡田将生(26)とは、フジテレビ「リーガルハイ」でも法廷で争う若い弁護士同士の役どころで共演。気心の知れた仲だ。「あんなにきれいな顔をしているのに、普段はとてもイジられ系」という岡田の言動に積極的に突っ込みを入れ、周囲を和ませている。

 とはいえ、本来はグイグイと引っ張るタイプではない。「主役であろうと脇役であろうと、私は作品のコマの一つと思ってる」というのがモットー。一方で「主役のコマは時に大きく、役割もいろいろあってプレッシャーも感じるのですが」と明かすが、常に作品の成功を願って、献身的に仕事をする姿勢で、スタッフの信頼は絶大だ。

 ここ最近、映画「トワイライト ささらさや」ではシングルマザー、映画「くちびるに歌を」では絶望した音楽教師と難役に挑戦してきた。いずれも、作品に溶け込んだ演技で感動を呼んだ。だが、「いろんな役を演じてきましたけど、ああすれば良かった、こうすれば良かった、と思ってばかり」と話す。

 いつか心底満足できる演技ができた、と思える日は来るのだろうか?

 「というか、そんな日は来ない気がします。何とか自分の理想像に近づこうと、そのギャップを埋める作業を一生続けていくのかな」

 中学を卒業して沖縄を離れた愛娘を故郷の両親もそっと見守る。「親は出演作品を全部DVDで持っているんです」と柔らかな笑顔でうれしそうに答えた。

 「ありがたいのは、あのシーンの演技が良かった、とか私のことを評するんじゃなくて、作品全体の感想をいつも言ってくれるんです。それがとても励みになりますね」

 家族の支えをしっかりと感じながら、自分が思う理想像に向かっていくつもりだ。

 ▼掟上今日子の備忘録 寝てしまうと全てがリセットされる忘却探偵・掟上今日子。そのため、依頼人のために1日で事件を解決する。サスペンス史上、最速で謎を解く探偵の活躍を描くコメディーサスペンス。

 ◆新垣 結衣(あらがき・ゆい)1988年(昭63)6月11日、沖縄県生まれの27歳。01年に姉の勧めでファッション誌「ニコラ」のモデルオーディションに応募しグランプリ。中学を卒業して上京し、04年から女優業にも進出。08年に映画「恋空」で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した。趣味はカメラ、落書き、掃除。身長1メートル68。

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