帯谷孝史 苦難の16年語る…たかじんさんに会えず「一番つらい」

[ 2015年9月17日 09:45 ]

おなじみのポットを手に登場した帯谷孝史(左から4人目)と笑顔の内場勝則(同5人目)ら出席者

 大きな鼻を「ポット」とイジられるギャグで人気だった吉本新喜劇の帯谷孝史(65)が16日、大阪市内で、奈良健康ランドと新喜劇のコラボ企画「面白い秋みつけたキャンペーン」(10月3日~11月1日)の発表会見に出席した。1999年に金銭トラブルをめぐる騒動で無期限謹慎し、2010年に復帰後初めての会見で苦難の16年を語った。

 帯谷は84年に14歳下の一般女性と結婚し、所属の吉本興業から謹慎処分を受けた99年に離婚した。「(小指を立てて)コレか金か、まあ理由がいろいろあってね、嫁に家から追い出された」と明かした。

 謹慎処分後は、新喜劇の後輩だった知人が経営するエアコン清掃会社でアルバイト勤務。現在も同社で働き、生計を立てる。1人で帰る自宅について、「家にポットは3台あるよ。嫁はおらんけどね」と強がりの自虐ネタを披露した。

 元妻との間には、息子3人を授かったが音信不通という。長男(30)とは12、13年前にケンカ別れし、「僕に一番似ている」と言う次男(25)は元妻の名字へ改名。三男(21)とも疎遠という。「会ってないから分からんけど、息子たちはまだ結婚してないはず。僕は4人きょうだいで、結婚したのが僕だけ。このままでは帯谷家の血が途絶えてしまう」とボヤいた。

 会見では昨年1月に亡くなった歌手やしきたかじんさん(享年64)をしのんだ。その容姿から「新喜劇のやしきたかじん」と呼ばれた縁がある。「プラスになることなんか何もなかった」と振り返る11年間の謹慎で、テレビ局に出入りする機会が激減。テレビ番組のみ出演した、たかじんさんに会えず復帰報告はかなわなかった。「入院先が分からずうかがえなかった。会えなかったことが一番つらい」と悔やんだ。今後も新喜劇中心に活動するという。

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2015年9月17日のニュース