エベレスト断念なすび無事帰国 ネパール支援に売名中傷の懸念も

[ 2015年6月6日 10:53 ]

なすび

 4月25日のネパール大地震のため3度目のエベレスト登頂を断念したタレントのなすび(39)が6日、同国から帰国した。「笑顔で元気に無事帰国して参りました」とツイッターやフェイスブックなどで報告した。登頂断念後は被災地を回り、支援物資を配るなどの活動をしていた。

 5月15日には、なすびのエベレスト登頂計画を実行する「エベチャレ事務局」がクラウドファンディングサイト「志&志-SHISHI-」を使い、被災者への支援金募集を始めた。

 帰国前日の5日には、帰国情報を告知したことに「正直、ためらいがありました」と心境を吐露。「少なからず、ネパールの地震をネタに、売名便乗との誹謗中傷の声も上がるだろうと予測できたからです」と続けた。

 「私たちを献身的に支えくださり、大きな力にはなれなかったものの、私たちの支援を喜んでくださったネパールの皆さんへの裏切りになり、信頼を損ねてしまうのではないかとの恐れ。さらには私と手を携え、一緒にネパール支援に汗していただいた方々の努力をも踏みにじり、台なしにしてしまうのではないかとの懸念」

 「最初は告知しないつもりでした。そうすれば誰も傷付けなくて済むし、傷付かないで済むしと。近しい支援者の方にだけは前もってお知らせしていた中で、こういう時期だからこそ矢面に立って、痛みを伴ってでもネパールのことを発信すべき、それを敢えてやるべきだとのご意見を頂戴してしまいました。心が大きく揺れ動きました」と帰国の告知に至った葛藤をつづった。

 それでも「何をしても賛否両論で毀誉褒貶、100人が100人、良いなんていうことは端からないわけで、ここでまた原点回帰して、やらないで後悔するよりも、やって後悔することにしました」と信念を貫く覚悟を示した。

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