今くるよ 涙の会見 いくよさんの死に「最後まで笑顔でした」

[ 2015年5月29日 21:22 ]

今いくよさんの通夜で悲しみにくれる今くるよ

 28日に67歳で亡くなったベテラン漫才コンビ「今いくよ・くるよ」の今いくよさんの通夜が29日、京都市内で営まれ、相方の今くるよ(67)が取材に応じた。

 病室でいくよさんの最期をみとったくるよは「最後まで笑顔でした。まっすぐ天国に行ってほしい」と話し、会見の最後にはこらえていた涙を流した。45周年の舞台に立てなかったことが心残りというくるよは「もうちょっとだったのに。私が舞台で倒れたときには支えてくれたのに…。恩返しをしようと思ってたのに…なんで…」と後は言葉にならなかった。

 くるよはかなり落胆している様子で、今後のことは「考えられません」とポツリ。それでも「がんばるから見ててや」といくよさんに語りかけるように声を絞り出した。

 告別式は30日に京都市内で、家族と近親者のみで執り行う。後日、大阪市内でお別れの会を開く予定。

 いくよさんは昨年9月7日、京都市のよしもと祇園花月の出番終了後に体調不良を訴え、翌8日、自宅近くのかかりつけ医で受診したところ「おへそ周辺に、しこりがある」と診断され、別の大阪市内の病院で胃がんが見つかった。

 同17日に入院し、手術はせず、抗がん剤治療を行うなどして11月5日に退院。抗がん剤治療を継続しながら3カ月後の12月3日に、よしもと祇園花月の舞台で仕事復帰した。「今までの彼氏より、がんの方が長い付き合いになると思う」と漫才師らしく笑いを交えて闘病への決意を表明し、くるよの持ちギャグ「どやさ」をそろって披露するなど元気な姿をみせていた。

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