文枝 創作落語250作目ネタ下ろし 「おむかえびと」反応明るく

[ 2015年5月1日 08:32 ]

「おむかえびと」を初披露する桂文枝

 落語家の桂文枝(71)が30日、大阪・天満天神繁昌亭で創作落語250作目となる「おむかえびと」をネタ下ろしした。

 4月29日付で発表された旭日小綬章の受章後“第1作”で、妻に先立たれた男性と、“寿命省お迎え課”から派遣された、あの世の案内人を描いた内容。文枝は、3月に亡くなった人間国宝の桂米朝さん(享年89)を意識し、「このような時期で、暗い話になってしまい力は入らなかったが、思った以上に(客席が)明るく捉えていただいて安心しました」と語った。

 30年以上にわたり創作落語を手掛けてきたパイオニアで、目標は300作。終戦70年の節目と、戦争を経験し文枝が生後11カ月の時に病死した父親を重ね、「今後は、そういった作品もと考えている」と抱負。また、今夏に、上方落語復活70年を記念した落語会を開催する構想も明かした。

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2015年5月1日のニュース