小朝 米朝さん十八番初披露 28日に日生劇場で独演会

[ 2015年5月1日 08:40 ]

日生劇場での独演会について意気込みを語る春風亭小朝

 落語家の春風亭小朝(60)が28日に東京都千代田区の日生劇場で独演会(昼夜2回)を開く。明治座(東京)、博多座(福岡)、新歌舞伎座(大阪)で開催した昨年の「三座公演」が評価され、3月に芸術選奨文部科学大臣賞を贈られた小朝の受賞記念公演となる。

 御礼の3席。「柳田格之進」をトリネタに、「はてなの茶碗」のネタおろし(初披露)も話題。「もう一席はこれまでやってきたもの。“柳田”は今の僕を見てもらうというニュアンス。“はてな”では新しい冒険、意欲を見てもらいたい。“過去、現在、未来”みたいな3席を披露する形です」と意欲満々。

 故三代目桂米朝師の十八番だった「はてなの茶碗」は「ずっと頭の片隅にあった」という演目。京で有名な茶道具店の金兵衛が、一つの茶碗を手にしてしきりに首をかしげたことから展開していく上方落語。「京都弁の指導を受けたり、古い茶道具屋さんに行って、道具の扱い方を見せてもらったり、いろいろしていたんですが、なかなか納得いかなくて、これまで機会がなかった。2年前に実際にお茶を始めたのが大きいですね。いかに説得力をもってお客さまを、その世界に誘えるかが大事」と気合も十分だ。

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2015年5月1日のニュース