五大路子 一人芝居「横浜ローザ」NY上演「夢がかないます」

[ 2015年4月14日 05:30 ]

NY公演に意欲を見せる五大路子

 女優の五大路子(62)が一人芝居「横浜ローザ」を4月25、26日(現地時間)、米ニューヨークのジャパン・ソサエティーで上演する。

 同作品のモデルとなったのは、戦争に翻ろうされながらも横浜の街で実際に娼婦(しょうふ)として生き抜いた「ハマのメリーさん」。1996年の初演からライフワークの一つとして演じ続けている五大は「私の20年来の夢がかないます。この芝居を始めた時から、いつかはアメリカの人たちに見てもらいたいとずっと願ってました」と話している。

 今年は戦後70年。太平洋を挟んだ悲惨な争いは、多くの尊い命を奪い、数え切れない悲劇を生んだ。作者の故杉山義法さんは「メリーさんの後ろにいる何十万という人たちの思いをのせ、日本の戦後史を書く」と話していたという。五大は「アメリカの観客の目にローザの姿はどう映るでしょうか」と期待を寄せる。

 8月には横浜・赤レンガ倉庫1号館でも上演される。「戦争を知らない若い皆さんにもぜひ見ていただきたい。日本人が忘れてはならない大切なメッセージが伝わるはずです」と力を込めた。

続きを表示

2015年4月14日のニュース