竹内まりや 33年ぶり全国ツアーで涙…バンマス達郎「褒めてやって」

[ 2014年12月22日 05:36 ]

日本武道館で全国ツアーを締めた竹内まりや

 歌手の竹内まりや(59)が33年ぶりの全国ツアー最終公演を21日夜、日本武道館で行った。

 ステージ中盤、バンドマスターを務めた夫の山下達郎(61)を「怖くて優しいバンマスです」と紹介し、「この人なしにはCDも作れないし、ステージにも立てない」と感謝。観客9500人からこの日一番の拍手が送られると、「家に帰ると、ちょっと立場が違うんだけどね」と続け、笑いを誘った。終盤には「LET IT BE ME」をデュエット。山下は「本人の頑張りを褒めてやって」と呼び掛け、約3時間のステージを終えた妻をねぎらった。

 最新アルバム「TRAD」を制作中の今夏、81年以来のツアーを企画した。「還暦前にやらなかったら一生できないだろうと思った。決心したのはただ一つ。支えてくれたファンの皆さんに感謝したかった」。最新曲「静かな伝説」を歌う時には35年間が頭をよぎったのか、涙を浮かべ、歌えなくなる一幕もあった。

 夫婦ともに親交の深かった故森光子さんから贈られたネックレスをつけて臨んだ。アップテンポな曲が続くと「還暦前だから息が切れる」と漏らしたが、歌唱力、声量ともに衰えを感じさせない。78年のデビュー曲「戻っておいで・私の時間」をはじめ、ヒット曲「不思議なピーチパイ」や「すてきなホリデイ」など全24曲を披露した。

 6都市9公演で計7万5000人を動員。各公演でチケットが即日完売するなど反響が大きかっただけに、次のツアーは何年後になるのか、注目される。

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2014年12月22日のニュース