尾野真千子 松本清張ドラマで開眼「感情をもっと表に出してもいい」

[ 2014年11月27日 13:42 ]

松本清張スペシャルドラマ「坂道の家」に主演の尾野真千子(左)と「霧の旗」に主演の堀北真希

 テレビ朝日の松本清張2夜連続ドラマスペシャル「坂道の家」(12月6日後9・00)、「霧の旗」(同7日後9・00)にそれぞれ主演した尾野真千子(33)と堀北真希(26)が27日、東京・六本木の同局で会見した。

 「坂道の家」は金と愛欲にまみれた駆け引きが繰り広げられるサスペンスで、尾野は事故として処理された殺人の過去を背負いながら、初老の男に貢がせるという役どころ。「体から全部を出して演じることはなかなかない。女優として、これだけ演じられたのは初めて。自分の中で特別な作品になればと思っています」と自信ありげだ。

 男を翻ろうする役との類似点については、「ないと言いたいし、あっては困る」と苦笑い。それでも、「女性の奥底に沈んでいる気持ちを、表に出したつもりでいる。女性って心の中ではフツフツ、モヤモヤしたものをいっぱい持っているけれど、人前では良く見せなきゃって思うもの。悪い意味ではなく、そういう感情をもうちょっと出してもいいのかなと思えるようになった」と心境の変化を明かした。

 一方、「霧の旗」で獄中死した弟の復しゅうに執念を見せる女性を演じた堀北は、「復しゅうの炎を絶やさないよう、メラメラと燃やしながら頑張りました」と笑顔。松本清張さんの故郷・北九州でもロケが行われたが、「役として敵になる人が多いので、共演者の方と打ち解けてしまうと感情が切れるのが心配で、楽しい会話には参加しないようにしていました」と振り返った。

 来年の抱負については、尾野が「たくさんあって…。前向きに自分の好きなことを、いろんな人の力を借りながら頑張りたい。細かいことは、これから」と思案顔。堀北は「ひとつの作品に携わるといろんな出会いがあるし、自分の知らない世界を見ることができる。そのひとつひとつを大切に頑張りたい」と堅実な一面を見せていた。

続きを表示

2014年11月27日のニュース