27年ぶり合体を!布袋寅泰 氷室へ届け「せめて一曲でも隣で…」

[ 2014年7月15日 05:30 ]

布袋寅泰と氷室京介(左)ら「BOφWY」の再結集は実現するのか

 ロック歌手の氷室京介(53)が13日に突然引退を表明したことを受け、ロックバンド「BOφWY」の盟友だったギタリスト布袋寅泰(52)が14日、自身のブログを更新。「せめて一曲でも 隣でギターを弾かせてほしい」とメッセージを送った。1988年の解散以降、共演が実現していない中、恩讐(おんしゅう)を超えた悲痛なまでの呼びかけは、氷室に届くのか。

 両巨頭として氷室とBOφWY伝説を築いた布袋が、腰を上げた。

 「彼が本当にステージから姿を消してしまうなら」と具体名は避けたが、氷室を指すのは明白。「最後のステージはせめて一曲でも 隣でギターを弾かせてほしい そう願うのみ」と記した。

 「一度言ったことは絶対曲げない」(関係者)という氷室の性格を熟知するからなのか。「BOφWY再結集」のラストチャンスだという切迫した思いが、言い回しから見て取れる。解散後、終始一貫「BOφWYの存在を肯定的にとらえていた」(関係者)のが布袋だ。共演はかなわずとも、氷室を常に“最高のボーカリスト”と呼び、尊敬の念を持ち続けた。

 “合体”が現実味を帯びたのが、東日本大震災が起きた11年。「被災地を一番元気づけられる」との思いで、ともに20年近く封印していたBOφWYの曲を同じ時期に解禁。この時、布袋は、自分から呼び掛けることこそしなかったが「氷室の声がかかれば、いつでも再結成する気だった」(関係者)という。

 だが、氷室は単独で全曲BOφWYのライブを行うことを選択し、布袋は無念の思いを表明。この時の氷室の真意は定かではない。ファンの間では、布袋との致命的な感情のこじれが原因ではと心配する声も上がった。

 ただ、関係者は「氷室にとって、ソロになった今、あえて昔のメンバーで集まることに意義があるのか?という“BOφWY観”の相違の方が大きな要因だった」と話す。この観点に立てば、集大成とも言えるステージに、布袋と並んで立つことは大いに意味を持つ。

 現時点で19、20日の横浜スタジアム公演までに布袋の帰国予定はなく、残されたチャンスは来年実施予定のファイナル・コンサートのみ。13日の引退表明で「25年頑張った」と、あえてBOφWY時代をカウントしないなど、氷室に何らかのわだかまりがあることは想像に難くない。だが今後は、布袋の呼びかけに呼応したファンからも期待の声が高まるのは必至。これが氷室の心を揺り動かせば、一日限りの再結集は十分あり得そうだ。 

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2014年7月15日のニュース