インパール作戦の映画、現地で上映 邦人監督が製作

[ 2014年6月28日 23:05 ]

インパール作戦の慰霊碑で合掌する在インド日本大使館の川村泰久次席公使(右から2人目)ら

 第2次大戦中、日本軍が侵攻して甚大な犠牲を出した「インパール作戦」(1944年3~7月)から70年に合わせ、作戦の舞台となったインド北東部インパールで28日、日本人監督が製作した短編映画が上映された。

 映画は英ロンドン在住の俳優梶岡潤一さん(44)の「インパール1944」で、梶岡さんは主演も務めた。インパール作戦に従軍して生還した元日本兵が、かつて戦った元英兵との和解実現に尽力する姿を描いた。

 梶岡さんは映画が上映されたインパールの劇場で「後半生を和解にささげた元日本兵がいたことはあまり知られていない。70年にふさわしい題材だと思い、映画を撮った」とあいさつ。上映後、会場の数百人から大きな拍手が上がった。

 インパールでは今年3月以降、戦争の記憶を語り継ぐため地元有志でつくる団体が中心となり数多くの催しを実施。この日は一連のイベントの締めくくりとして、日英や米、オーストラリアの政府関係者が出席して式典が行われ、映画初公開の場にもなった。

 式典に先立ち、梶岡さんや在インド日本大使館の川村泰久次席公使がインパール郊外の村にある日本兵の慰霊碑を訪れ、犠牲者を追悼した。(共同)

続きを表示

2014年6月28日のニュース