ダンカン、妻の通夜で号泣 乳がん右胸のみ切除を悔やむ

[ 2014年6月28日 05:30 ]

妻、飯塚初美さんの通夜で号泣するダンカン(右)と、(左から)次男・虎太郎さん、長女・美つきさん、長男・甲子園さん

 タレントのダンカン(55)の妻で、乳がんのため22日に死去した飯塚初美さん(享年47)の通夜が27日、東京都中野区の成願寺長者閣で営まれた。つまみ枝豆(56)らたけし軍団のタレントら約1000人が弔問に訪れた。

 ダンカンは開式前、長女美つきさん(25)、長男甲子園さん(23)、次男虎太郎さん(15)とともに報道陣に対応。人目もはばからずに号泣し、「美しくて、明るくて、強くて、頼りがいもある…。こんなろくでなしを20何年も愛してくれて…ありがとうしかないですね」と語った。

 乳がんが見つかったのは9年前。医師は全摘出を勧めたが、「胸を残してあげたい」というダンカンの希望もあり、右胸だけを切除した。だが、その3年後に再発。肝臓や脳に転移した。

 「悔いが残るのは、どうしてあのとき全摘にしなかったのか。それ以上に悔しいのは、なんでもっと早く気付いてあげられなかったのか」と天を仰いだ。

 ダンカンの父親は57歳で、兄は3歳で他界。「“父と兄の分で、神様に110歳ぐらい余命の貸しがあるから、ママリン(初美さん)は大丈夫”と言ったんですよ。そしたら“いらない。私、そんなもの。できたら、子供たちがケガや病気をしたときに、そっちに使ってほしい”って…」。大粒の涙を流しながら、初美さんの優しい人柄を明かした。

 遺影は約10年前に、虎太郎さんの幼稚園のバザーに参加した際の一枚。写真を撮られることが嫌いな初美さんが珍しく気に入っていたという。戒名は「美月恵愛信女(みげつけいあいしんにょ)」。

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