島倉千代子さん　計６００曲収録全集を発売

島倉千代子さんの歌手生活６０周年記念全集「こころ」

　昨年１１月に肝臓がんのため亡くなった島倉千代子さん（享年７５）の歌手生活６０周年記念全集が２３日に発売される。

　ＣＤ３８枚、ＤＶＤ１枚の全３９枚で、５５年のデビュー曲「この世の花」から、亡くなる３日前にレコーディングした「からたちの小径」までのシングル全５０４曲を含む計６００曲を収録。このうち２１曲は初ＣＤ化となる。また、デビュー前の４９年、誤植により「戸倉千代子」名義で発売された童謡「お山のお猿」も収録された。

　縦２３・５センチ、横２９センチ、高さ１９センチのボックスに収められ、重量は７キロ。タイトルは「こころ」で、ボックスに刻まれた文字は、島倉さんが１２年夏ごろ、墓石用に直筆で書いたものだ。ＤＶＤには、昨年３月、島倉さんが所属レコード会社のコンサート「コロムビア大行進」で美空ひばりさんの「越後獅子の唄」を歌うシーンも収録。終演後に楽屋ロビーで７５歳の誕生日を共演者らに祝福される様子も収められており、島倉さんの愛された人柄が伝わってくる。全収録曲の歌詞などを掲載したブックレットのほか、デビュー前のあいさつ状やポスター、色紙などの特典も封入された。価格は３万５０００円（税抜き）。