淡路恵子さん苦悩、長男明かす「生きている価値ある?」

[ 2014年3月12日 11:14 ]

淡路恵子さん

 食道がんのため1月11日に亡くなった女優・淡路恵子さん(享年80)の長男で俳優の島英津夫(53)が12日、フジテレビ系情報番組「ノンストップ!」(月~金曜前9・50)のインタビューに応え、淡路さんが毎日したためていたという日記が10冊見つかったことを明かし、生前の淡路さんの苦悩を語った。

 今月1日、亡き母の49日法要を済ませたという島は1月下旬、淡路さんの遺品を整理している時に10冊の日記帳を見つけたとし、初公開した。日記には日頃の出来事が几帳面(きちょうめん)に事細かくしたためられていた。驚くべきは日記の中に借用書があったことだという。

 当時の夫である萬屋錦之介さんの個人事務所がが多額の負債を抱えて倒産、萬屋さん自身も重病に倒れたため、淡路さんは1986年から六本木のクラブのママとして生計を助けていた。当時、淡路さんは自ら借金を返済しながらも数人にお金を貸しており、その額はなんと1500万円ほどにもなるという。島はこのことについて「自分は返済しながら人のために貸してしまう人の良さ…見なければ良かったかなと思った」と振り返った。

 さらに、萬屋錦之介さんとの間にもうけた三男のバイク事故死、四男の自殺と苦しい日々が続いた淡路さんが人知れぬ苦悩を抱いていたことも明かされた。発見された日記の裏、日付もないそこには「私は生きている価値があるのだろうか?」「何の人の役も立たず、楽しみも希望もないのに…」と悩む様子がつづられていた。子供の供養を続けるためだけに生きていく自分に対して「そんなに私は罪深いのか?」と責めたが「ダラダラ生きるのはイヤ、何かしたい。人の役に立ちたい。喜ばれることがしたい」と立ち上がる姿も切々とつづられた。

 これについて島は「テレビでは押しの強い母なんでしょうが、この日記を見ると寂しかったのかな。つらかったんでしょう」としみじみと言葉を選びながら、亡き母をしのんだ。

 

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2014年3月12日のニュース