日テレ「明日ママ」微減で最低更新 第6話は11・5%

[ 2014年2月20日 10:05 ]

日本テレビ系連続ドラマ「明日、ママがいない」で主演する芦田愛菜

 物語の舞台となった児童養護施設の描写などをめぐり、放送開始直後から賛否両論が巻き起こっている、人気子役の芦田愛菜(9)が連続ドラマ単独初主演を務める日本テレビ系「明日、ママがいない」(水曜後10・00)の第6話が19日に放送され、視聴率が11・5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが20日、分かった。

 初回14・0%、第2話13・5%、第3話15・0%、第4話13・1%、第5話11・6%と推移し、第5話からは0・1ポイント下げ、これまでの最低を更新した。6話までの平均は13・2%となっている。

 さまざまな理由で親と離れ離れになった子どもたちが暮らす児童養護施設を舞台に、子どもたちが懸命に生きる姿を描く母子の愛の物語。

 同ドラマをめぐっては初回放送翌日、親が育てられない子どもを匿名で受け入れる“赤ちゃんポスト”に預けられた芦田演じる主人公のあだ名を「ポスト」としていることに、実際に「こうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)」を設置する慈恵病院(熊本市)が放送中止を要請する事態に。施設の職員が子どもに暴言を吐いたり、ペット扱いする場面もあり、全国児童養護施設協議会など複数の団体が内容改善を要望。慈恵病院は放送倫理・番組向上機構(BPO)に審議を求めた。

 第2話の放送からは騒動の影響のため、スポンサー数社がCM取りやめなどの措置も始め、第3話からはスポンサー全社がCMの放送を取りやめ、スポットCM、ACジャパンや自社宣伝のみが流れ、第4話からは企業広告がすべてなくなり、ACジャパンや自社宣伝のみとなっている。日本テレビ側が取材不足を認め、「子供たちに配慮していく」と改善を表明しているが、問題となっている子どもたちのあだ名などは継続して使用。

 一方、「あくまでフィクション」「問題提起になっている」「子役の演技が素晴らしい」なども声もあり、賛否両論が広がっている。

 芦田のほかには、同じく施設に預けられる子どもを演じる鈴木梨央(8)のほか、施設長役の三上博史(年齢非公表)、施設の職員役の三浦翔平(25)、児童相談所の職員役の木村文乃(26)、城田優(27)鈴木砂羽(41)らが出演している。

 第6話は、ドンキ(鈴木)に頼まれ、ドンキの里親候補の家に行ったロッカー(三浦)は帰る途中、路上で夫に殴られそうになっている若い妻を見かける。夫婦がもめている様子を見かけたロッカーは豹変し、突然、夫に殴りかかり、警察沙汰になってしまう。その様子を見ていたドンキはショックを受け、ピア美(桜田ひより・11)ら施設の子どもたちも動揺する中、ポストはロッカーの行動には何か理由があると考える。ロッカーが戻ってくると、ポストとオツボネ(大後寿々花・20)以外の子供たちはロッカーの作る料理に拒絶反応を見せる。そんな中、ボンビ(渡邉このみ・7)は佐々木(三上)と叶(木村)がロッカーについて話をしていることを聞いてしまい…という展開だった。

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2014年2月20日のニュース