宇多田照實氏がコメント「悔しさ、悲しさでいっぱい」

[ 2013年8月26日 12:35 ]

 22日に自殺した歌手の藤圭子さん(享年62)の前夫で音楽プロデューサーの宇多田照實氏(65)が26日、娘の宇多田ヒカル(30)の公式サイトを通じてメッセージを発表した。

 「この度の故宇多田純子、投身自殺に於きましては、各方面の関係者の皆様、歌手藤圭子の大勢のファンの皆様、そして宇多田ヒカルのファンの皆様に多大なご心配と世間をお騒がせしていることに対して、所属事務所代表として、また25年間連れ添った元夫として心からお詫びを申し上げます」と、藤さんの歌声を愛したファンや関係者に謝罪と感謝の意を表した照實氏。「遺言書に書かれていた本人の強い意志」により、葬儀を行わないことをあらためて報告した。

 照實氏は出会った時から藤さんが感情的に不安定だったと明かし、ヒカルが5歳の頃に家族に対して「攻撃的な発言や行動」を行うようになったと告白。病院での治療を勧めたが藤さんはこれを拒絶し、「彼女の苦しみは年を追うごとに重症化したものと思われます」としている。

 この12年間、世界各国を旅していたという藤さん。最後の会話は今年8月14日で、電話越しの藤さんは「珍しく明るい口調」だったが、「その8日後の自殺となってしまいました」。

 「覚悟の上での投身自殺だったのか、衝動的に飛び降りてしまったのか、今となっては知りようがありません。最終的に僕から救いの手を差し伸べられなかった悔しさ、大切な人間を失った悲しさでいっぱいです」と悔恨の思いを明かした照實氏。「純子と過ごした日々は僕の記憶にはっきりと刻まれています」とコメントを結んでいる。

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2013年8月26日のニュース