ともちん あっちゃん、しのまり“サプライズ”に涙

[ 2013年8月26日 06:00 ]

アンコールの最中、前田敦子(左)、篠田麻里子(右)から花束を贈られ涙する板野友美

 AKB48が25日、東京ドーム公演最終日を迎え、27日に秋葉原の専用劇場で卒業する板野友美(22)の送別セレモニーが行われた。約8年の集大成となったコンサートはソロデビュー曲「Dear J」で歌い納め。前田敦子(22)と篠田麻里子(27)が祝福に駆けつけた中「2人の前で卒業できて本当に幸せ」と感激の涙を流した。

 ステージ終盤にピンクのドレス姿で登場し、大粒の涙で8年間を振り返った。「どんなにちっぽけな私でもどんなに先が真っ暗でも、一歩一歩頑張って歩けば、夢に近づけるということをAKBが私に教えてくれた」

 この言葉を集約したのが「Dear J」だった。ヒョウ柄の衣装でオープニングで一度歌った後に、AKBのコンサートでは珍しいダブルアンコールで再び熱唱した。映像を駆使したド派手な演 出と40人のダンサーを従えたパフォーマンス。自分で構成・演出したもので、今後の歌手活動における脱アイドルを強く印象づけた。

 板野にとって特別な曲だ。AKBに入った理由は歌手になるため。11年1月にメンバーで最初にソロデビューの夢をかなえた。1人で歌番組やライブに出演する際には緊張よりうれしさが勝ったという。

 その理由は原点にある。05年12月に1期生としてデビューした時の立ち位置は端っこ。前方でスポットライトを浴びる前田敦子、高橋みなみ(22)らの脇で踊っていた。舞台裏では「よく泣いていた」と振り返る。

 大所帯の中で埋もれないために磨いたのが個性。その象徴が茶髪。黒髪が暗黙の了解だったときに、秋元康氏(55)から初めて髪を染めることを許してもらった。決断をファンも受け入れ「神セブン」と呼ばれる人気メンバーに成長した。この日も横山由依(20)が「ともちんさんの茶髪は好きですか」と問いかけると、大声援が返ってきた。

 セレモニーを終えた板野に最後に待っていたのは、このときばかりは“Dear Friend”のサプライズ。前田がドラマの撮影、篠田が海外の仕事先から駆けつけた。事前に知らされていなかった板野は「私は敦子と麻里子がいる中で本当は卒業したかった。でも、こうやって駆けつけてくれて、その前で卒業できて本当に幸せです」と涙を流しながら2人と抱き合った。

続きを表示

この記事のフォト

2013年8月26日のニュース