被爆2世の吉川晃司 原爆の日に始球式&「イマジン」熱唱

[ 2013年8月7日 07:40 ]

吉川晃司は8・6の背番号をつけ始球式を務める(右は前田健)

 野球を通じて平和と核廃絶を訴える「ピースナイター2013」が原爆の日の6日に初めて、広島―阪神戦(マツダ)で実施された。

 試合に先立ち、両軍首脳、ナインが黙とう。始球式を務めたのは地元広島出身で被爆2世の吉川晃司で、トルネードから外角高めに111キロを投じた。「気持ちがいい。力は出せたかな。8・6ナイターは意義深い。ノーモア被爆。スポーツやエンターテインメントだからできることがある」

 トランペットや太鼓など鳴り物入り応援は自粛され、半旗を掲げる中でのゲーム。5回終了時には吉川が再び登場し、被爆ピアノでの演奏をバックに、恒久平和を願うジョン・レノンの名曲「イマジン」を独唱すると、ピースポスターを掲げて緑一色となったスタンドは厳かなムードに包まれた。

 一方、広島市内中心部を流れる元安川では両軍の監督、コーチ、選手が平和へのメッセージを記入し、学生ボランティアに託した「とうろう流し」が実施された。

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2013年8月7日のニュース