高野悦子さんお別れ会に映画関係者ら700人参加

[ 2013年6月3日 20:42 ]

お別れの会で祭壇に掲げられた高野悦子さんの遺影

 世界の名作映画を日本に紹介し、今年2月に83歳で亡くなった岩波ホール総支配人高野悦子さんのお別れの会が3日、東京都千代田区のホテルで開かれた。花に囲まれた祭壇には笑みをたたえた高野さんの遺影が掲げられ、友人や映画関係者ら約700人が献花し、故人をしのんだ。

 同じ旧満州(現中国東北部)出身で、親交が深かった山田洋次監督は「高野さんは晩年、この国をどう見ておられただろう」と問いかけ、「僕たち映画界の人間がそれを忖度しながら、フィルムからデジタルへという大きな転換期を、未来を見つめて歩いていかねばならない」と誓った。

 また、世界を飛び回り、名作を発掘してきた高野さんへ、ポーランドのアンジェイ・ワイダ監督をはじめ各国の映画監督らから弔電が寄せられた。

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2013年6月3日のニュース