13年本屋大賞に百田尚樹氏「海賊とよばれた男」

[ 2013年4月9日 19:30 ]

2013年本屋大賞を受賞し、あいさつする百田尚樹さん

 全国の書店員が最も売りたい本を選ぶ「2013年本屋大賞」の受賞作が9日、百田尚樹氏(57)の「海賊とよばれた男」(講談社)に決まった。

 同作は出光興産の創業者である出光佐三氏をモデルにしたノンフィクションノベル。発表会であいさつをした百田さんは「読者に一番近い方から選んでもらえる別格の賞。本当にありがとうございました」と語った。

 百田氏は06年に「永遠の0」でデビューし「風の中のマリア」「錨を上げよ」「プリズム」など著書多数。10年に「ボックス!」が市原隼人主演で映画化されたほか、「モンスター」は高岡早紀主演で4月27日公開予定。ミリオンセラーとなった「永遠の0」は今年12月、岡田准一主演で公開予定となっている。バラエティー番組「探偵!ナイトスクープ」の構成を手掛ける放送作家でもある。

 「本屋大賞」は04年にスタートし、今年で10回目。昨年は三浦しをん氏の「舟を編む」が選ばれた。

◇候補作(敬称略◇

百田尚樹「海賊とよばれた男」(講談社)
中脇初枝「きみはいい子」(ポプラ社)
伊藤計劃、円城塔「屍者の帝国」(河出書房新社)
窪美澄「晴天の迷いクジラ」(新潮社)
川村元気「世界から猫が消えたなら」(マガジンハウス)
宮部みゆき「ソロモンの偽証」(新潮社)
山田宗樹「百年法」(角川書店)
西加奈子「ふくわらい」(朝日新聞出版)
冲方丁「光圀伝」(角川書店)
原田マハ「楽園のカンヴァス」(新潮社)
横山秀夫「64」(文芸春秋)

続きを表示

2013年4月9日のニュース