小沢昭一さん葬儀 加藤武「待っててのこころだぁ!」

[ 2012年12月16日 06:00 ]

長男の一郎さん(右)らの手によって運び出される故小沢昭一さんの棺

 10日に前立腺がんのため83歳で死去した俳優小沢昭一さんの葬儀・告別式が15日、東京都新宿区の千日谷会堂で営まれた。俳優の中尾彬(70)と池波志乃(57)夫妻、俳優の草笛光子(79)、作家の沢地久枝さん(82)ら親交のあった各界の関係者ら約500人が参列し、別れを惜しんだ。

 中学の同級生で約70年の交友があった俳優の加藤武(83)は弔辞で「まだまだやりたいことがあったと思う。僕もまだやりたいことがある。それが済んだら、すぐ(そちらに)行くから。待っててちょーだいのこころだぁ!」と絶叫。小沢さんがパーソナリティーを務めていたTBSのラジオ番組「小沢昭一の小沢昭一的こころ」の決め言葉「~のこころだぁ!」を使って、親友への思いを表した。

 棺には、今月20日発行予定の小沢さんの句集「俳句で綴る変哲半生記」が納められた。全作品4000句を収録したもので、小沢さんが完成を楽しみにしていたため、発行元の岩波書店が急きょ1冊だけ葬儀に間に合わせて遺族に届けた。

 小沢さんが歌った「ハーモニカブルース」が流れる中、出棺。「ありがとう」「お疲れさま」との声が掛かり、温かい拍手で見送られた。

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