大槻ケンヂ 天国の兄をしのぶ「バッドタイムから除外して考える」

[ 2012年12月16日 14:45 ]

天国の兄をしのんだ大槻ケンヂ

 ロックバンド「筋肉少女帯」のボーカル・大槻ケンヂ(46)が、公式サイト上で連載中のエッセーで、今年10月20日に千葉県沖でウインドサーフィン中に水死したフリーカメラマンで実兄の大槻慎一さん(享年48)について触れた。

 大槻は悲報を聞いた20日夜のライブでも、同25日に行われた映画イベントでも、兄についてはコメントしていなかった。

 「グッドタイムスバッドタイムス」と題した14日付のエッセーで、今年を振り返った大槻。「“バッドタイム”ということになれば、二つ歳上の実兄がウインドサーフィンの事故で亡くなるという身内の不幸が今年はあった。しかし、死を単にバッドなこととくくってしまっては、人の命のはかなさばかり浮かび上がってしまう。きっと、不意の死にも、何らかのグッドな意味合いとのリンクがあるだろうから、バッドタイムからは除外して考えるようにしようと、弟としては思う」と冷静な筆致で記した。

 グッドタイムの1つは、今年6月に自身の小説が「ステーシーズ 少女再殺歌劇」としてアイドルグループ「モーニング娘。」主演で舞台化されたこと。このDVD収録のカメラマンを務めたのが慎一さんだった。

 大槻は「エンディングのスタッフロールまで見たならそこに“大槻慎一”の名が見つかるはずだ。VTRカメラマンをやっていた僕の兄である。本公演を撮影。遺作となった」と文章を締めくくり、兄をしのんだ。

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2012年12月16日のニュース