秋元康氏、AKBへの愛は不変「努力は必ず報われる」

[ 2012年9月25日 06:00 ]

スポーツニッポン新聞社・森戸社長(左)から特別賞の盾を贈られる秋元康氏

第20回スポニチ文化芸術大賞

 特別賞の秋元氏は「選考委員でもある私が受賞するのは照れもあるし、違うかなとも思いましたが、いただきました。その理由は、この賞の選考委員の方々が独自の視点を持ち“他が賞をあげない人にスポットライトを”というフェアさがとても勉強になったし、すてきなことだと思ったから。歴史ある賞をいただいてうれしく思います」と喜びを語った。

 東京・秋葉原にAKB48劇場をつくったのは05年12月。最初の公演の一般客は7人で、翌年10月にメジャーデビューを果たしたが、なかなかヒットには恵まれなかった。

 「高橋みなみはもともと人を引っ張るタイプじゃなかったが、周りがやめて、自分が引っ張るしかないと思い、キャプテンになった。前田敦子も引っ込み思案でソロで歌うのが嫌だと言っていたが、センターになった。AKBの成長はまさに個々の成長だった」

 10年10月の「Beginner」でついに100万枚を突破し、以来、通算9作のシングルミリオンを生んだ。その記録もさることながら、記憶に残る活動も行ってきた。昨年3月の東日本大震災の後、メンバーが交代で被災地を訪問。被災者を励ましに行ったにもかかわらず、逆に「頑張って!」と温かい声を掛けられる姿はAKB48が広く国民に愛されるようになった象徴だ。

 8月には念願の東京ドーム公演も成功させ、第2幕をスタートさせた。

 「AKB48はまだまだ歌もダンスもへただけれど、自分が信じた道をどれだけまっすぐ進めるかというところを応援していただいている。信じた道を進めば夢はかなう、努力は必ず報われるということを、プロデューサーとしてこれからも応援していきたい」と意欲を示した。

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2012年9月25日のニュース