狂言師の野村万蔵、現代劇を初演出 水戸芸術館で6月公演

[ 2012年4月4日 18:49 ]

 狂言師の野村万蔵さんが演出を担当する英国の現代喜劇「キャッシュ・オン・デリバリー」の概要と初稽古が4日、水戸市の水戸芸術館で報道陣に公開された。万蔵さんが現代演劇を演出するのは初めて。出演はしない。

 演目は、社会保障手当の不正受給をめぐり、10人のキャラクターが大騒ぎを繰り広げるコメディー。昨年6月の公演予定だったが、東日本大震災で延期になっていた。

 万蔵さんは「震災でマイナスな空気の今こそ、笑いが必要。前向きな気持ちになれる作品にしたい」と話している。

 公演を通して万蔵さんと交流を深めていた同館が「狂言も喜劇の一種で、通じる部分がある」と演出を依頼した。6月1~10日に計8回の公演を予定している。

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2012年4月4日のニュース