岩井半四郎さん通夜…仁科亜季子「ドラマチックに母の元へ」

[ 2011年12月29日 06:00 ]

<岩井半四郎さん・通夜>半四郎さんとの思い出を語った(左から)仁科仁美、仁科亜季子、仁科克基は、沈痛な面持ちで引き揚げる

 多臓器不全のため、25日に84歳で亡くなった歌舞伎俳優で舞踊家の岩井半四郎(いわい・はんしろう、本名仁科周芳=にしな・ただよし)さんの通夜が28日、東京・築地本願寺で営まれた。

 岩井さんは娘3人が女優として活躍した芸能一家。会見した次女の仁科亜季子(58)によると、24日夜に見舞いに行った後で容体が急変したという。「厳しい父でしたが、最後は(入院した病院の)ナースステーションの人気者でした」と涙ぐんだ。昨年3月には妻で元女優の月城彰子さんが死去。「ドラマチックにクリスマスに母の元へ逝きました」と話した。

 長女の岩井友見(60)は「偉大な父と可愛いパパの両方ある人でした」と振り返り、「私にできることは、岩井流を父の遺志を受けて守り続けること」と語った。

 孫で俳優の仁科克基(29)は今年1月、女優多岐川裕美(60)の娘でタレントの多岐川華子(23)と結婚。亜季子も2月に再婚し、仁科家はダブルおめでただった。克基は「結婚を喜んでくれていた。ひ孫ができたら、おじいちゃん、おばあちゃんのお墓に連れて行きたい」としんみり話した。

 棺には大好きだったたばこのショートホープ、チョコやキャラメル、07年の新年会で撮影した家族写真などが納められた。戒名は「圓覚院慈雲良周居士(えんがくいんじうんりょうしゅうこじ)」。葬儀・告別式はきょう29日正午から同所で行われ、女優の水谷八重子(72)らが弔辞を読む。

 ◆主な参列者 坂東三津五郎、坂東玉三郎、花柳壽輔、坂東彌十郎、中村福助(以上歌舞伎界)藤村志保、多岐川裕美(女優)小宮悦子(キャスター)迫本淳一・松竹代表取締役社長=順不同、敬称略=

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