収録を生中継のように演出 日テレ系の音楽番組

[ 2011年12月1日 18:56 ]

 11月30日夜放送された日本テレビ系の番組「日テレ系音楽の祭典 ベストアーティスト2011」で、事前に収録していた一部の出演者の映像を生中継しているかのように演出し、放送していたことが1日、分かった。

 同局は「視聴者に楽しんでもらうための演出だった」と説明している。

 この番組は午後7時から約3時間の放送で、大部分は千葉市の幕張メッセから生中継された。しかし、関係者によると、歌手の平井堅と男女3人組の「いきものがかり」が歌ったシーンは、事前に東京都内のスタジオで収録されたものだった。

 平井のシーンでは、司会を務めた「嵐」の桜井翔んが「幕張メッセより生放送でお伝えしています」と述べた後で、「平井堅さんは日本テレビGスタジオです。森さーん」と森麻季アナウンサーの名を呼び掛けた。平井と森アナの会話にうなずく桜井らの映像が画面右下に流れ、桜井が「それでは平井堅さんに歌っていただきましょう」と案内。画面左上にパラボラアンテナのようなマークを出すなどして、生中継に見える演出をしていた。

 日本テレビ総合広報部は、平井といきものがかりのシーンが収録映像だったことを認めた上で「ご不快の念を抱かれた方がいたとすれば遺憾です」としている。

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2011年12月1日のニュース