8人全員と初共演 吉永小百合「何十年やっても緊張する」

[ 2011年11月29日 16:23 ]

映画「北のカナリアたち」製作発表会見に登場した(前列左から)勝地涼、森山未來、松田龍平、吉永小百合、小池栄子、満島ひかり(後列左から)仲村トオル、柴田恭兵、里見浩太朗

 女優の吉永小百合(66)が29日、都内で行われた主演映画「北のカナリアたち」製作発表会見に共演の柴田恭兵(60)、仲村トオル(46)、里見浩太朗(75)、森山未來(27)、満島ひかり(25)、勝地涼(25)、松田龍平(28)、小池栄子(31)らと出席した。

 主演の吉永は「これまでも雪の中の撮影はしてまいりましたが、今回が一番大変になるんではないかと思います。私の小学校の生徒たちがオーディションで選ばれました。私自身もオーディションを受けて、受かって出演するような、ワクワクどきどきした気持ちでいます。共演者の皆さんと励まし合って、素晴らしい映画を作っていきたい」とあいさつした。

 ともに登壇した8人の共演者とはすべて初共演だという吉永。「黄門様もあぶ刑事コンビもいて、大人チームはバラエティーに富んでいる。私の教え子の20年後を演じる方たちは本当に芝居が上手な方たちで、彼らの芝居も引き出せるような優しい存在になって、この作品に取り組みたい。初共演は何十年やっていてもとても緊張する。なるべくいろんな会話をして、撮影の合間にリラックスした雰囲気を出したい」と話した。

 そんな吉永の夫役を演じる柴田は「いつの日か吉永さんとご一緒できたらと思っていました。夢が叶いました。しかも、夫役です。難しいかなと思っていたところにお話をいただいて、“ちょっと待て、サユリストの方に申し訳ない”というのが心の声でした。ご不満な方もいるとは思いますが、今回はサスペンスということでその辺は勘弁してもらって、精いっぱい夫役を務めたい」と緊張した面持ちで語った。

 東映創立60周年記念プロジェクトとして製作され、「告白」などの著書で知られる湊かなえさんの「往復書簡」に収録されている「二十年後の宿題」を原案に、阪本順治監督で描くヒューマンサスペンス。東京の図書館で司書を務めている主人公のはる(吉永)は20年前、北海道の離島で教師をしていた。ふとしたきっかけで、最後に教えた6人の子供たちの奇跡のような歌声に気付く。そして、その中の一人がある事件を起こしたことを知り、20年ぶりに教え子たちに会う旅に出る…というもの。

 12月1日から始まる撮影は1年以上の撮影期間だといい、日本最後の秘境、礼文・利尻島をロケ地として一大ロケも敢行される。また、2カ月間のオーディションを経て3100名の中から選ばれた、一度も映像の経験がない6人の子役たちが物語の重要なカギを握る天使の歌声を持つ子供たちを演じる。映画は2012年秋以降公開。

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