被災地で公演のギエム「温かな時間共に過ごしたい」

[ 2011年10月20日 20:13 ]

 東日本大震災の被災地、福島県いわき市や盛岡市で公演するため来日した世界的バレエダンサーのシルビー・ギエム(46)が20日、東京都内で会見し「この公演は一人の人間としての私の義務。被災地の人々を励まし、一瞬でも温かな時間を共に過ごしたい」と話した。

 東京電力福島第1原発の事故が収束しない中での公演だが「将来のため私たちはいま、動かなくてはならない。放射性物質は何万年も影響が残る恐ろしいもの。それを知らないことは危険です。電気の無駄遣いをせず暮らせば、原発がない方が豊かな生活ができる」と力強く話した。

 震災前から予定された来日ツアーだったが「悲しみの中にある人に『あなたは一人ではない』と伝えたかった」と被災地での公演を加えるなど内容を変更し「HOPE JAPAN」と銘打って、開催に踏み切った。

 ギエムは「100年に一人」と称される人気ダンサー。1980年代から来日公演を重ねている。

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2011年10月20日のニュース