石橋凌 福山雅治との“龍馬伝コラボ”実現!

[ 2011年10月6日 06:00 ]

石橋凌(左)のソロアルバムのレコーディングに参加した福山雅治

 俳優石橋凌(55)と歌手福山雅治(42)の異色のコラボレーションが実現した。石橋が歌手として12月7日に発売する初のソロアルバム「表現者」に、福山がゲストで参加。福山は80年代に活躍した石橋のバンド「ARB」の大ファン。芸能界入りするきっかけの一つでもある思い出の曲「AFTER’45」を石橋とともに歌っている。

 ダンディーなスタイルで重厚な存在感を放つ石橋の芸能界デビューは、78年にARBのボーカルとしてだった。硬派なロックバンドとして80年代に活躍し、ユニコーンら多くのミュージシャンに影響を与えた。

 福山もその1人で、高校生の頃からの大ファン。連ドラデビュー作の91年にドラマ「あしたがあるから」で石橋と共演しているが、コラボの契機はそれから19年の月日がたった昨年のこと。福山が主演したNHK大河ドラマ「龍馬伝」に、石橋も出演。撮影を通じて交流が深まり、石橋は福山がARBのファンだったことを知ったという。

 石橋は当時、俳優活動と並行して音楽活動再開へ向けてソロアルバム制作を進行中。09年春頃からレコーディングを行っており、福山へ「一緒に歌ってほしい」と打診。福山は快諾し、“龍馬伝コラボ”が実現した。

 福山がギターとコーラスで参加した楽曲は、ARBのセルフカバー曲「AFTER’45」。福山は「高校生の頃からずっと聴いていた歌。透明でピュアな、全く知らなかった凌さんの一面を見させていただいた大変思い出深い曲」といい、88年に現所属事務所のオーディションでも歌唱した思い出の曲だ。収録では、高校時代を思い出すかのように楽しそうにギターをかき鳴らしていたという。

 石橋はこのアルバムをもって、音楽活動を本格的に再開させる。福山というこれ以上ない援軍を得て、石橋は「福山君との出会いはかけがえのない出来事。ゲスト参加に心から感謝すると同時に、強く縁を感じています。ありがとう!」と喜んでいる。

 ≪松田優作さん映画の主題歌≫「AFTER’45」は、85年発売のARBのアルバム「砂丘1945年」に収録。終戦後に復興してモノがあふれた日本を生きる人々に、「本当の豊かさとは何か」と問いかける曲だ。故松田優作さんが監督・脚本・主演した映画「ア・ホーマンス」(86年)の主題歌で、同作は石橋の映画デビュー作。俳優の道へ進むきっかけとなった作品でもある。

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2011年10月6日のニュース