薬物影響…マイケル ろれつ回らぬ口調で「ビートルズ超えたい」

[ 2011年10月6日 16:00 ]

 2009年、米歌手マイケル・ジャクソンさんに多量の麻酔薬などを与えて死なせたとして過失致死罪に問われた専属医、コンラッド・マーレー被告の5日の公判で、死去の約1カ月半前、麻酔薬などを投与された直後とみられる、もうろうとした状態のジャクソンさんの肉声が公開された。米メディアが伝えた。

 ジャクソンさんが当時準備していた公演について語る内容で、ビートルズやエルビス・プレスリーを上回るショーにしたいと強調。「観客に『すごい』と言わせたい」などと話しており、公演への強い意欲をうかがわせる一方で、生前のジャクソンさんが公の場では決して見せなかった、ろれつが回らない口調だった。

 音声は4分余りで、マーレー被告の携帯電話に録音されていた。検察側は、ジャクソンさんが麻酔薬などを使用した後はもうろうとした危険な状態になると被告が認識していたことを示す証拠とみている。

 マイケルさんはこのほか、公演の収益で子ども向けの医療施設を造りたいなどと話した。検察側は9月27日の冒頭陳述で、この音声の一部を公開していた。(共同)

続きを表示

2011年10月6日のニュース