加山雄三&TUBE 湘南“貸し切り”復興ライブ

[ 2011年7月21日 06:00 ]

神奈川・湘南で東日本大震災の復興支援ライブを行う加山雄三(左)と「TUBE」の前田亘輝

 ロックバンド「TUBE」の前田亘輝(46)と歌手で俳優の加山雄三(74)がタッグを組み、8月27日に神奈川・湘南で東日本大震災復興支援ライブを開催する。鵠沼(くげぬま)海岸(藤沢市)の浜辺を貸し切って、神奈川にゆかりのある計5組が出演。被災して同県に転校した高校生40人もスタッフとして参加する。前田は「海パン一丁で楽しんで!」と呼びかけた。

 公演名は「湘南からエールを」。加山とTUBEのほか、逗子市在住の男性デュオ「キマグレン」、藤沢市在住でサーフィンが趣味のつるの剛士(36)、メンバー2人が神奈川県出身の「RIP SLYME」が出演する。全員がノーギャラで出演し、収益全額を寄付する。

 加山が6月に大阪で開いた復興支援ライブにTUBEがゲスト出演した際「湘南から被災地にエールを送りたい。どこかで一緒にやろうよ」と意気投合。加山とメンバー4人が直接話し合い、湘南のビーチにステージを組むことで、観客が水着で楽しめる夏ならではのチャリティー公演を実現できることになった。

 見どころは世代やジャンルを超えた歌手の共演。出演時間を細かく設定せず、自由にステージへ上がることになりそう。加山はキマグレンやRIPとの共演に「ラップの練習もしてるよ。1曲覚えるのに10日かかる」と漏らしながらも、新たな挑戦にうれしそうだ。

 夏休み期間中の8月に鵠沼海岸を貸し切るのは極めて異例。趣旨に賛同した藤沢市が貸し出しを決め、周辺の鎌倉、逗子、茅ケ崎の3市も協力を名乗り出たのは、加山とTUBEのタッグだからこそ。原発事故の影響で海水浴の客足が伸び悩んでいる中、2万人を動員する予定で、加山は「海っていいとこだと分かってもらいたい」とアピールした。

 また、被災地から神奈川県内の高校に転校した高校生約40人がライブの計画を知り「恩返しをしたい」と申し出た。ボランティアスタッフとして参加することになり、加山は「彼らの第二の故郷になるかもしれないので楽しんでほしい」と強調。出演歌手は現在も募っており、前田は「現状、全員男ですから。女性歌手の方々、ぜひご連絡ください」とラブコールを送った。

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2011年7月21日のニュース