トトロで心のケアを…ジブリ 避難所巡回し無料上映会

[ 2011年4月19日 13:50 ]

 スタジオジブリが国際協力NGO「ピースウィンズ・ジャパン」(東京)と共に、東日本大震災の避難所を巡回し、「となりのトトロ」などの無料上映会を開き、避難所生活が続く子どもたちの心を和らげている。

 「大震災がトラウマ(心的外傷)になっている子どもたちもいる。心のケアとして何ができるかで、ジブリと考えが一致した」と話すのは、ピースウィンズ・ジャパンの長妻勉さん(31)。

 ジブリが映写機やスクリーンなどの機材を提供し、「被災した子どもたちを楽しませたい」と今月7日から無料上映会をスタートさせた。甚大な被害を受けた宮城県気仙沼市や岩手県陸前高田市を中心に、これまで計16カ所の避難所を巡回した。

 会場の避難所では100インチの大型スクリーンを設置し、宮崎駿監督の名作で子どもたちに人気の高い「となりのトトロ」と「魔女の宅急便」を上映。入所者にはトトロを描いた色紙をプレゼントしているという。

 無料上映会について、スタジオジブリ広報部は「被災した方々のために行っている活動の一環」と説明している。

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2011年4月19日のニュース