劇団文学座代表の戌井市郎氏が逝く

[ 2010年12月16日 06:00 ]

 故杉村春子さん主演の舞台「女の一生」などを手掛けた演出家で、劇団文学座代表の戌井市郎(いぬい・いちろう、本名市郎右衛門=いちろうえもん)さんが15日午前11時17分、肺炎のため東京都内の病院で死去、94歳。

 京都市出身。葬儀は近親者のみで行い、後日、劇団葬を開く予定。
 祖父は新派俳優の喜多村緑郎。1937年、文学座創立に参加し、久保田万太郎や岸田国士らに師事。杉村さんのライフワークとなった「女の一生」や「華岡青洲の妻」など、多くの文学座公演で演出を担当し、手腕を発揮した。日本劇団協議会会長なども務めた。82年紫綬褒章。

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2010年12月16日のニュース