長年続いた“海老蔵出演CM”打ち切りへ

[ 2010年12月16日 06:00 ]

 歌舞伎俳優の市川海老蔵(33)と2002年から「めんつゆ」のCM契約を結んでいるヤマキが、別の著名人を起用しての同商品の新CM制作を広告代理店に発注していたことが分かった。

 関係者によると、ヤマキは13日、海老蔵がCMキャラクターを務めている主力商品「めんつゆ」の新CMを広告代理店数社に発注。海老蔵ではない別の芸能人ら著名人を起用するもので、放送は3月からを予定している。これを受け、各代理店は15日までに、CMプランナーや芸能プロダクションなどにヤマキの意向を説明。同社に見せるCMの絵コンテ作りをスタートさせた。
 新CMの契約期間は1年で、代理店からプロダクションなどへの説明では「海老蔵の謹慎が明けるまでのワンポイントでの出演」「1クール(3カ月)、2クールのオンエア」などの可能性への言及はなかった。海老蔵が復帰した後に「めんつゆ」のCMに再び登場することを視野に入れているならば、代理店はこうした説明をするのが慣例。このため、ヤマキは、海老蔵との契約を途中で打ち切るか、延長しないという結論に達したとみられる。
 同社は海老蔵を「めんつゆ」のCMに02年から起用。10、11月にオンエアしていたCMを来年1月から再度オンエアする予定だったが、事件を受けて今月3日、再放送の見合わせを発表。「一連の報道の社会的影響を鑑みた」とコメントしていた。同社は新CM制作について「現段階ではまだ何も決まっていません。相手側の会見もあるようなので、それらを受けて、今後のことを決めたいと思っています」としている。
 海老蔵は伊藤園、ピップともCM契約中で、両社の今後の対応が注目される。

 ◆ヤマキ 本社は愛媛県伊予市。1917年(大6)にかつお節の小売店「城戸商店」として創業。71年に現社名に変更。73年に「かつおパック」が大ヒット。以後、かつお節業界でシェアトップ

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