海老蔵が陳謝「私のおごりが招いた」自らの暴行は否定

[ 2010年12月7日 20:16 ]

松竹の迫本淳一社長(右)と記者会見し、謝罪する歌舞伎俳優の市川海老蔵

 先月25日に顔を殴られて大けがを負った歌舞伎俳優の市川海老蔵(33)が7日夜、東京都内で記者会見し、「皆さまに大変なご迷惑と心配をお掛けしました。世の中をお騒がせして誠に申し訳なく、深く反省しております」と謝罪した。

 同席した松竹の迫本淳一社長は、「公演への出演を、期限を定めずに見合わせる」と謹慎させることを明らかにした。来年1月の東京公演は中止、2月の名古屋公演は出演を取りやめ代役を立てる。これについて、海老蔵は「私の浅はかな行動。当然だと思う」と述べた。
 海老蔵は、翌日に予定されていた記者会見をキャンセルした上で酒を飲みに出掛けたことについて「私の取った行動が、社会人として節度を欠いていたことを十分に承知しております。日ごろの自分のおごりが招いたことだと思っています」と語った。
 海老蔵は、頭や顔などのけがは全治2カ月と診断されたと説明。「暴力を振るったのか」との質問に対して「そのようなことは一切ございません」とし、「暴行を受けている時、逃げている最中、死ぬかと思いました」と述べた。また一緒に飲んでいた相手については「どなたも面識はなかった。その日に初めて会った」と語った。
 会見には、報道陣約500人が詰め掛けた。
 海老蔵は11月25日未明、東京・西麻布の飲食店で暴行を受け、けがをして入院。警視庁が、傷害容疑で都内の男(26)の逮捕状を取り、行方を追っている。
 事件で、京都・南座での「吉例顔見世興行」の休演や、海老蔵が出演するテレビCMが放送休止になるなどの影響が出ている。

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2010年12月7日のニュース