白石版も野沢版も!「怪物くん」DVD-BOX発売

[ 2010年10月1日 19:19 ]

カラー版の声を担当した野沢雅子(左)とモノクロ版の声を担当した白石冬美

 藤子不二雄(A)原作のアニメ「怪物くん」のDVD―BOXがリリースされるのを記念して1日、東京・品川区のソニーPCLで発売記念イベント&記者発表会が開かれ、「怪物くんファンクラブ」会員から抽選で選ばれた20人が参加する中、野沢雅子(73)と白石冬美(68)の2人の人気声優がゲスト出演した。

 「怪物くん」は、怪物ランドから人間界にやって来た不思議な少年・怪物くんとそのお供のドラキュラ、フランケン、オオカミ男らが巻き起こす騒動を描いたギャグ漫画で、42年前にモノクロでTVアニメ化され、30年前にはカラー版が放送され、どちらも大人気を集めた。

 今回、それらの作品を一挙に集めて初DVD化。DVD―BOX「カラー版TVアニメ 怪物くん」の上巻が9月24日、同下巻が11月26日にバンダイビジュアルから発売され、「モノクロ版TVアニメ 怪物くん」の上巻が10月27日、同下巻が12月22日にキングレコードからそれぞれ発売。特にモノクロ版は、1968年の放送開始から42年の時を経て初ソフト化される貴重なDVDだ。

 モノクロ版の「怪物くん」の声を担当した白石は「カラー版の放送のときもぜひ私がやりたかったのですが、局が違うということでマコさん(野沢雅子)がやることになったのですが、そのときにマコさんが私のところにわざわざごあいさつにいらっしゃったのでびっくりしましたが、『マコさんがやるんだったらもういい』と言って、その日まで泣き暮らしていたのが、パーっと虹がかかったように明るく晴れました」と、当時の交代劇のエピソードを語った。

 カラー版の「怪物くん」の声を担当した野沢は「モノクロ版を汚したらいけないので、私なりに一生懸命やるという気持ちを伝えなければと思ってごあいさつさせていただいたんです」と明かしたが、いまでも2人は大の仲良しだ。

 今回のDVD-BOXの発売について、野沢は「カラー版もモノクロ版もどちらもそれぞれのよさがありますが、作品の内容も絵も素晴らしいのでぜひ皆さんに見ていただきたい」、白石は「モノクロ版がDVDで見られることになったのでぜひ見ていただきたい」 と話していた。

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2010年10月1日のニュース