BPO人権委が見解 TBS番組は違反なし

[ 2010年9月16日 16:49 ]

 障害者の機能訓練を担当する男性らが、TBSに無断で映像を使用され、肖像権を侵害されたなどと申し立てていた問題で、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会(堀野紀委員長)は16日、「権利侵害はなく、放送倫理違反にも当たらない」とする見解を発表した。

 番組は2009年4月と11月に放送された「報道特集NEXT」。奈良県内の少女が障害を理由に地元中学校への入学を拒否された問題を取り上げ、少女の母親が撮影した、男性らによる機能訓練の様子を放送した。
 委員会は、TBSが事前に男性側の承諾を得なかったことを「軽率だった」と指摘した上で、男性側が4月の放送後にTBSの謝罪を受け入れ、「事後的に承諾した」と判断。「(機能訓練の)活動を曲解させるような編集を行った」とする男性側の主張も退けた。
 TBSは「事実関係を的確に判断いただいた」としている。

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2010年9月16日のニュース